宙組『エリザベート』観てきました。
何がすごかったってまかぜのフランツです。
2階の後ろの方でしたが、観に行って本当に良かったです。
エリザベートという作品の良さを改めて感じました。
劇場の臨場感を味わう
今回観てきたのは阪急交通社の貸切公演でした。
観たときにはB席しか残っていなかったものの、
観られるならどこでもいい!と思って申し込みました。
届いたチケットはB席の後ろの端でした。
後ろということは承知していたのですが、暗いんですね。
プログラムの字も読めないぐらい暗かったので笑えました。
そんな席でもエリザベートの世界は十分堪能できました。
エリザベートは映像でもよく見ていましたが、
映像と生の舞台は別物だということを思い知らされました。
特に音が全然違いますね。
映像ではよく聞こえないような細かい音まで聞こえます。
真風フランツの新しい可能性
今回の『エリザベート』で一番楽しみだったのは、まかぜです。
スカイステージでまかぜの舞台を見るたび
「かっこいいな~」と思っていました。
しかし柚希さんの時代の星組は全然観に行っていなかったので、
まかぜの舞台を見たことがない状態でした。
まかぜはスター性やルックスで重用されているイメージで
実力派ではないと思っていたのですが、問題なく上手いですね!
佇まいがただ者ではありません。
何よりフランツという人物像にまかぜの持ち味がぴったり合っています。
これまできりやんやみっちゃんなど実力派が演じてきたので
フランツ自身が「ちゃんとした人」というイメージになっていました。
まかぜのフランツは「ちゃんとしていない」のがとても良かったです。
育ちが良くて世間知らずな雰囲気で
「フランツって本来そういう役なのだろう」
と思えるようなフランツでした。
一緒に見に行った主人も帰りの電車で
「まかぜのフランツが良かった」と絶賛していました。
トップコンビのトートとシシィ
わたしは2009年月組版しか劇場で見たことがありませんでした。
さらに、映像でよく見ているのは2005年月組版です。
このたび2016年宙組版を見て
「トートとシシィがトップコンビというだけで
こんなにストレスなく観られるものなのか」
と感動しました。
トートとシシィは直接的に絡むシーンは少ないものの
ラストの昇天シーンはトップコンビならではの美しさがあります。
しかも二人とも上手なので、安心して見られました。
いまの宙組でエリザベートというのはちょうど良かったですね。
他にもたくさん思ったことがあるので、追々書いていきます。
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読んでいただけるとうれしいです。