月組『グランドホテル』ってどこまでネタバレしていいのでしょう。
わたしは初演も映画もまったく知らない状態で観に行って
「こんな話だったの?」と驚いたのですが、
多くの人はすでにあらすじを知っているのでしょうか。
グランドホテルがよくわからない
『グランドホテル』を観に行くにあたって
宝塚歌劇公式ホームページの公演概要は読んだのですが
いまひとつストーリーがわかりませんでした。
いわゆる群像劇みたいなものかな?と思って観に行ったものの
群像劇ともまたちょっと違うような……。
一度見ただけでは面白いかどうかもよくわからなかったので、
どうにかもう一度観に行こうと思っています。
率直に言ってエロい
『グランドホテル』を大人向けという言葉で濁すこともできますが、
率直に言ってところどころエロいですよね。
最初に宝塚で上演されることになったとき、
どんな反応があったのか気になりました。
暗がりで男爵とエリザヴェッタが何をしているのか、
目が行ってしまったのはわたしだけではないでしょう。
フラムシェンがストッキングを脱ぐところもついつい見てしまいました。
目のやり場に困るというのはこういうことでしょうか。
斜め前の席に小学4年生ぐらいの男子がいて、
どんなことを思いながら見ているのだろうか……と気になってしまいました。
初演と再演で男爵とオットーの番手が逆だった理由については
「たまきちが病気を患っているように見えない」という点と、
「みやるりがラブシーンをやるとエロすぎて上演できない」
という点が思い浮かびました。
人生について考える
しかしながらホテルという箱で起こった一夜のできごと、という趣旨はわかりました。
ホテルに来ている人それぞれに、それぞれの人生があるということでしょう。
たくさんの人生を「ホテルの一夜」として切り取るという面白さがありました。
たとえばわたしは1月3日の11時公演を宝塚大劇場で観劇したわけですが、
たまたま同じ公演を見ているだけで、観客の境遇や生活は全く違うわけです。
そんなたくさんの知らない人たちと
同じ空間で同じ公演を見ていると思うとなんだか楽しい気持ちになりました。
お知らせ
わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。