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moon『1789-バスティーユの恋人たち-』感想つづきです。
インタビューの中でも
「農民の息子が宝塚の主人公になるのは珍しい」
と話していたまさお。
わたしが見る限り、農民の息子らしさが出ていたように思います。

まさおの当たり役

まさおの弱点の一つは細すぎることだと思っていました。
タカラジェンヌは全体的に細いものですから
まさおが特別細いわけではないでしょう。

ただ、全体的なスタイルがそう感じさせるのか
舞台で見ると妙に細く小さく見えるのです。

わたしにそう見えているだけかもしれませんので
気を悪くされた方がいたら
「変なこと言う人がいるなぁ」
と思ってスルーしてくださいね。

しかし『1789』では農家の息子ですから、
ほかの革命家と比べて細くて当然なんですね。

さらに、革命の本質が見えていないというか、
自分の感情だけで突っ走っている感じが
まさおの持ち味に合っていて、とても良かったです。

ちゃぴの圧巻の演技

革命家が立ち向かう壁となるマリー・アントワネット。
ちゃぴがやらないとしたら誰がやるのかと考えましたが
やっぱりちゃぴなのかなぁ…と思いました。

とにかく衣装がすごいのですが、
その衣装に負けないようなちゃぴの演技!

最後のほうにオランプと二人だけのシーンがあります。
わかばちゃんと織りなす空気感が素晴らしくて、
「やっぱりちゃぴがやるべきだったのだろう」
と思いました。

「マリー・アントワネットの可愛らしいところを出したい」
とちゃぴが言っていたとおり、
ベルばらの印象とは違ったマリー・アントワネットになっています。

ルイ16世のさやかさん

わたしにとってルイ16世は英真なおきさんのイメージです。
さやかさんはそれに引けを取らないルイ16世を演じていました。

ルイ16世ってちょっと馬鹿にされているような役だと思うのです。
『1789』でも錠前づくりやギロチンの模型づくりに没頭しています。
結局はまわりに流されて革命を引き起こしてしまうわけですが、
単純に間抜けな国王というわけではなく、
心の中に葛藤を秘めているように感じられました。

専科の人には担当する役があるものです。
しかしさやかさんの場合はオールラウンドに演じられそうです。
あんまり酷使されたら気の毒ですけどね。

【『1789』感想へのリンク】
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番手なんてどうでもよくなる月組『1789』感想その1
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