※当サイトにはアフィリエイト広告が含まれます

moon月組公演3回目、見てきました。
2回目を見たときに思ったとおり、
カンパニーは初見が一番面白く感じるお芝居で、
BADDYは回を追うごとに面白くなるショーです。

としちゃんに注目

最後の観劇なので、退団者の一人であるとしちゃんに注目してきました。
その結果、すっかりとしちゃんにハマってしまって
「わたしはどうしてもっととしちゃんを見ておかなかったのか……」
と後悔するに至りました。

2006年から月組の大劇場公演を見てきたので、
としちゃんの出ている大劇場公演の多くを見てきたはずです。

ヅカメモの感想にもとしちゃんの名前はたびたび出てきます。
この機会に検索して読んでみたのですが、
「もっとちゃんと見とけよ!」と過去の自分に言いたくなりました。

『グランドホテル』の運転手なんて、絶対ハマっていたはずです。
いたことは記憶していても全然注目していませんでした。

また今回の役がとてもよかったんですよね。
『カンパニー』で演じるバーバリアンの阿久津リーダーは、
無理難題を言う嫌なヤツになりそうなところです。

としちゃんの阿久津はチームのことを一番に考えていて、
結果的に失敗してしまったけれど、
なんとか自分たちのできることで責任をとろうとしている、
ということが伝わってきてとても良かったです。

BADDYのクールさん

そしてわたしが強く惹きつけられたのがBADDYのクール役です。
クールはバッディーズの一員ですが、
ピースフルプラネット地球のわかば王女と道ならぬ恋に落ちます。

この恋の行方が切なくて切なくてたまりません。
過去2回は断片的にしか見ていなかったのですが、
今回は意識的に見るようにしました。

ビッグシアターバンクでの別れのシーンは涙が出ました。
あれがおそらく2人にとって今生の別れですからね。
ちょっと前から別れを悟って苦悩の表情を浮かべているクールと、
そのことに気付いていない王女のダンスに胸が締め付けられます。

これからBADDYを見る人は「宇月颯アングル回」が必要です。
あれを見ないともったいないです。

パスポート偽造のシーンもいいですよね。
クールはポッキー巡査にさりげなくページを教えてあげます。
あれはクールが王女に恋したから優しくなったのか、
実はもともとクールは優しくて、王女がそれを見抜いて恋したのか、
考えるだけでキュンとしました。

としゆりは至宝

対で使われることが多かったとしちゃんとゆりちゃんですが、
お芝居では有明チームとバーバリアンチームで分かれています。

ショーではバッディーズのクール役とホット役なので、
立ち位置は近いのですが、がっつり組む感じではありません。
中詰めでとしちゃんはわかばちゃんと、
ゆりちゃんはくらげちゃん・さくらちゃんと出てきます。

としゆりコンビあんまり出てこなかったな~と思ったところに!
パレードの階段降りがとしゆり! というのがツボでした。

3月23日から放送される『ぽっぷ あっぷ Time』の出演者は、
宇月颯、紫門ゆりや、早乙女わかば、夢奈瑠音、海乃美月(敬称略)ということで、
最後のとしゆり共演が見られます。
クールと王女の恋物語についても話が聞けるでしょうか。
とても楽しみです。

←感想9へ  感想11へ→

お知らせ

わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!
滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。