月組『All for One』はきのう千秋楽を終えました。
まだ千秋楽映像を見ていない状態で感想を書きます。
としちゃんはこの公演でまた人気が上がったのではないでしょうか。
三銃士のひとり、アトスを見事に演じていました。
としちゃんアトスの如才なさ
「アトスだけでいい」というと語弊があるのですが、
あとの2人が女好きと酒好きというネタキャラなので、
ちゃんと働いているのがアトスだけに見えてしまいました。
銃士隊が解散し、ほかの2人が自由にやっているときにも、
アトスはボーフォール公爵のところに行って次の展開を考えています。
としちゃんがるうくんを助ける図式は、
『舞音』のロン・ボイ・ミンを思い出させてくれました。
最後のドタバタのところではさりげなく王族を助けています。
1回目観たときにはアトスが助けているところをよく見ていなかったのですが、
2回目でちゃんとアトスの誘導を見て、そのふるまいに感動したものです。
フィナーレでも、としちゃんの動きが素晴らしいですね!
あまりにかっこよすぎて、
「あんなイケメン月組にいたっけ?」
と思ってしまいました。
すーちゃんはやっぱり偉大
組長なのに目立ちすぎでおなじみのすーちゃんですが、
今回のアンヌもしっかり目立っていました。
普通にセリフを言うだけでも笑いが起こっていて、
こういうところはやっぱり上手いと思います。
劇中で秘密が明かされるシーンでは、表情の動きが面白かったです。
静かに動揺している様子が見てとれます。
『HAMLET!!』のクローディアスを思い出しました。
一緒にいるなっちゃん乳母マドレーヌとの息もぴったりですね。
なっちゃんの「ヒトデ型」の台詞が一番笑えました。
酒場のシーンが楽しい
序盤で一番の見せ場といっていいパリの居酒屋のシーン。
見たいところがたくさんあって忙しいです。
センター付近は映像でも残る傾向にあるので、
劇場では脇の方を観るようにしているのですが、
それでもアラミス様のシーンは見逃せないし、
ダルタニアンとルイーズも観たいし、と迷ってしまいます。
よく「目が足りない」といいますが、
あれって目がたくさんあったら解決するんですかね。
現時点で目が2つあっても集中して見られるのは1ヶ所なので、
たくさん目があっても注目できる場所は1ヶ所なのでは…と思ってしまいました。
(あくまで比喩表現なのはわかりますが)
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