台風に地震に豪雨と自然災害が多い年です。
劇場に行ったら隣の席が空席で、
無事に観劇できるのは奇跡的なことなのだなぁと思いました。
月組エリザベートを見て思ったことを書きます。
生ハムメロン
「いまの月組がエリザベートをやったらこんな感じ」
と想像していたとおりのエリザベートでした。
Twitterに「生ハムメロンみたいだった」と書きました。
生ハムメロンって結局生ハムとメロンの味なわけです。
でも、食べてみないと本当にそうなのかわかりません。
月組の芝居も知っていて、エリザベートも知っていて、
組み合わせるとこんな感じだろうと想像はつくのですが、
実際に見てみないと、細かいところがわかりません。
それで見に行った結果、
「あぁ、やっぱり月組のエリザベートってこんな感じだよね」
と納得したということです。
しかもエリザベートってほとんど歌も流れもわかっているので、
「この先どうなるんだろう?」という気持ちがなくて、
ただ眺めている感じになってしまうんですよね。
もちろんそれが悪いわけじゃなくて、
「今回はこんなふうに見えるのか」と思う部分はあるのですが、
見た後の感動は少なめでした。
主要キャストのみなさん
たまきちトートもちゃぴシシィもみやるりフランツも、
バランスがよくて期待を裏切りませんでした。
でもどうしても前回の『BADDY』が頭をよぎって、
「みんな薄いな」と思ってしまいました。
ちゃぴは申し分ないエリザベートだったものの、
思っていたとおりのエリザベートだったなぁという感じです。
想定以上によかったのはれいこちゃんのルキーニ!
わたしはこれまで霧矢大夢さんのルキーニが大好きで、
きりやんを超えるルキーニは出ないぐらいに思っていたのですが、
そこに迫る勢いを感じました。
ありちゃんのエルマーもかっこよかった!
エルマーはこれまで役替りの役みたいなイメージで、
あまり強い印象がありませんでした。
しかしありちゃんのエルマーは存在感抜群で、出てきた瞬間に
「あのエルマー誰? あぁ、ありちゃんか!」と納得。
革命家たちのダンスがダイナミックすぎて
「めっちゃ目立つやん」とつっこみたくなりました。
月組エリザベートの配役発表の感想を書いた記事で
「マックスのズボンに付いている紐がエロい」と頭がおかしいことを書きました。
今回まゆぽんマックスのズボンには紐がついていませんでしたね!
そこに期待していたのはわたしぐらいのものでしょうか。
結婚式のマックスが渋すぎて客席で気を失いそうでした。
月組らしいエリザベート
全体的に少人数のシーンはあまり心が動かず、
カフェのシーンやミルク、マダム・ヴォルフのコレクションなど、
大勢が出ているシーンがとても楽しくて、
わたしは月組が好きなんだなと実感しました。
フィナーレもすごくよかったです。
男役群舞はせりちゃん、としちゃん、もっくんが抜けて心配でしたが、
その穴を感じさせないような厚みがありました。
両手を前に出して腰を動かす振りのところでは、
みやるりとれいこちゃんがスカイステージで
「ほんとにこの振りをやるんだ~と思った」
と言っていたのを思い出して少し笑ってしまいました。
今回の「エリザベート」は1回だけの観劇なので、
ちゃぴとすーちゃんの退団公演ということを強く意識して観ていました。
二人が抜けた月組がどうなるのか、まだ想像がつきません。
千秋楽までみんな無事に舞台を務められるよう願っています。
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読んでいただけるとうれしいです。