思う存分ネタバレしながらこの作品を語りたいので、
きょうの記事はネタバレ込みでお送りします。
これから観劇を控えていて、絶対にネタバレを見たくない!
という方はまた後日ご覧ください。(感想その3へ→)
驚きのエンディング
『邪馬台国の風』が変な感じなのは、たぶんハッピーエンドだからです。
ハッピーエンドというと語弊があるかもしれませんが、
主人公とヒロインが生きていて、良い感じでお別れしますよね。
わたしはどちらかというとハッピーエンドが好きで、
人がたくさん死ぬ作品は気がめいってしまうタイプなのですが、
今回のハッピーエンドは「おいおいおいおい」と戸惑いました。
エンディング直前、仲間は全滅、ライバルは討伐、
ヒロインは処刑直前、主人公も瀕死の重傷という状況で、
おそらくこのままみんな死んじゃうんだろうな~と思ったら、
急転直下で処刑は中止、主人公は回復ってびっくりですよ。
薬草のおかげだったのでしょうか。
薬草といえば盟神探湯(くがたち)のシーン。
主人公タケヒコは薬草を使って難を逃れます。
しかしどう使われたのかよくわかりません。
べーちゃんフルヒが「薬草と、水で!」と言った直後に暗転するので、
「その先が知りたい!」と思ってしまいました。
盟神探湯は高校生のときに日本史で習った記憶があります。
夫は盟神探湯を知らなかったそうですが、
劇中で盟神探湯の仕組みを話していたため、
「ちゃんと説明してくれて親切だと思った」と言っていました。
だんだん笑えてくる
『邪馬台国の風』は途中から笑いのスイッチが入ってしまって、
笑いをこらえるのが大変でした。
『NOBUNAGA』のときに隣のご婦人がめちゃくちゃウケていて、
「どこが笑えるのだろう」と思っていましたが、
今回のわたしと同じ症状だったのかもしれません。
とにかく暗転が多すぎて、すぐに暗くなるため、
「また暗転かよ!」と心の中で突っ込んでいるうちに、
楽しくなってくるんですね。
タケヒコが盟神探湯に成功した瞬間、
数名が側転してきてお祭り騒ぎになるところでは
笑わずにはいられませんでした。
マイティー演じるツブラメが最後にしゃべるところでは、
「しゃべった!」と笑いそうになってしまい、
真面目なシーンなのになんだか申し訳なかったです。
ほかにもツッコミどころ満載なので、
肩の力を抜いて観るといいと思います。
『Santé!!』で謎だったところ
『Santé!!』もネタバレ込みでいきます。
美穂圭子さんが「愛の讃歌」を歌うシーンの設定が謎でした。
たぶんプログラムに書いてあると思うのですが、
買いそびれたので確認できていません。
旅人らしきマギーが、バーらしきところで歌う美穂圭子さんに、
花束を渡して去っていきます。
その直後、店の外からけたたましい音がして、
どうやらマギーが死んだらしいのですが、
この効果音が何の音だったのかわかりません。
汽車か船のような音と、戦闘がはじまったような音でした。
夫も「あれなんの音だったんだろうね」と言っていたので、
少なくとも2人は違和感を覚えています。
【追記】
フォロワーの方から「飛行機の落ちる音だと思う」と教えていただきました。
実在の人物をもとにしたシーンなのだとか。
教えてくださりありがとうございます!
【追記ここまで】
パレードの最後では、みりおだけせり上がるのがいいですね。
あの演出ははじめて観たので「おおっ」となりました。
せりあがった部分の色合いが台所用スポンジみたいだったので、
ここでもまた笑いそうでした。
お知らせ
わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。