花組バウホール公演の演目が発表されました。
梅田芸術劇場公演の裏に追加された『スターダム』。
主演は月組から組替えしてきた「ちなつ」こと鳳月杏さんです。
意外な人選がネット上で話題になっています。
驚きのバウホール主演発表
きのうの午後、宝塚歌劇団公式サイトを見てみると
ヘッドラインで梅田芸術劇場とバウホールの演目が
発表されているのがわかりました。
梅田はベルばらということで「またベルばらか~」と一瞬でスルー。
バウホールは『スターダム』と書いてあったので
「主演は誰だろう、キキちゃんかれいちゃんかそれとも別の人か…」
と思いながら開いてみるとなんと
■主演・・・(花組)鳳月 杏
と書いてあるではないですか。
東京公演はない公演ですが、
バウホール初主演、しかも単独主演であることは間違いありません。
驚くと同時にうれしくなりました。
ちなつは路線なのか?
月組にいる間、ずっと疑問に思っていたことです。
いわゆる「路線」というのは
新人公演で主演を務め、バウホールで単独主演をして、
トップスター候補として本公演でも目立つ役が与えられます。
月組にいたころのちなつの扱いは
あまり路線らしいとは思えませんでした。
新人公演の主演にしても、アンドレ1回です。
非常に微妙なところでしょう。
言うまでもなく主役はオスカルです。
ただ、この公演では主演男役であるところのまさおが
役替わりでアンドレをやっていたので
アンドレも主役級の役だと言えなくもありません。
実際のところ新人公演の主演コンビが出演する
ステージトークで、オスカル役のゆうきと一緒に
アンドレ役のちなつも登場していました。
変則的ですが一応主演1回と数えられている気がします。
単独主演という賭け
バウホールの主演が必ずしも路線というわけではありません。
いわゆる別格と呼ばれる生徒が主演をすることもあります。
しかしちなつの主演が別格としての主演かというと、違う気がします。
だいたい単独というところがミソで、
月組だったらカチャとみやるりでさえもダブル主演になるところです。
やはりちなつをもう少しスター候補として育てていこう
という思惑があるような気がします。
しかもわざわざ花組に異動して単独主演なわけです。
おそらく花組ファンからは少なからず反感を買うことでしょう。
一種の賭けとも言えるこのキャスティング。
非常に興味深いところです。
お知らせ
わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。