花組を『邪馬台国の風/Santé!!』を語る上で欠かせないのは、
専科から出演している美穂圭子さんと星条海斗さんの存在です。
ふたりともすごくいい仕事をしていたように思います。
特に、専科でも活躍しているマギーが観られて幸せでした。
マギーの圧倒的悪役感
『邪馬台国の風』は初日の評判がさんざんでしたが、
Twitter上でも「なかなか面白かった」とか、
「観る価値はある」などの意見が増えてきて、
思うことは人それぞれなのだと思いました。
わたしは「邪馬台国の風なかなか面白かった」勢です。
見どころが多いので、見ないのはもったいないと思っています。
その中でもかなりよかったのはマギーの存在です。
わたしはマギーが悪役という事前情報がないまま観に行って、
出てきた瞬間「きたきた」と頬が緩んでしまいました。
たぶん幼稚園児の娘が見たとしても、
一瞬で「あの人が悪い人なんだな」とわかることでしょう。
月組以外の公演に出ているマギーを観るのははじめてです。
花組の中に入るといい意味で浮いていて、
これからも面白い存在になってくれそうだと思いました。
美穂さんの歌が堪能できる
『邪馬台国の風』で、美穂さんは大巫女として出演しています。
といっても出てくるのはワンシーンだけだったので、
「美穂さんの歌をもっと聞きたいなー」と思っていました。
そんな要望にこたえるかのように、
ショーではたくさん歌ってくれましたね。
美穂さんが出ている以上、あの歌声を堪能したいものです。
専科らしさを十分に見せてくれたと思います。
ショーでの活躍ぶり
『Santé!!』では美穂さんが赤ワイン担当、マギーが白ワイン担当を務めます。
二人が対になるというのがまず新しいですね。
ここで「マギーは専科になったのだなぁ」と実感しました。
二人を語るうえで欠かせないのは愛の讃歌のシーンです。
初日映像では一瞬だけしか映っていませんでしたが、劇場で観て圧倒されました。
特に美穂さんがアカペラになるところがすごいですね。
歌い終わったときの拍手がひときわ大きく感じられました。
感想その2で、シーンの設定がよくわからなかったと書いたところ、
Twitterのフォロワーさんから、
エディット・ピアフという実在のモデルがいることを教えていただきました。
予習してから見ると二人の関係をより深く味わうことができそうです。
今回の公演は専科の使い方という面からも、かなりよかったと思います。
また美穂さんとマギーの共演を見てみたくなりました。
お知らせ
わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。