2019年5月の星組シアター・ドラマシティ、
日本青年館ホールのラインアップが発表されました。
『鎌足−夢のまほろば、大和し美し−』というタイトルが、
ちょっとおもしろかったので、思ったことを書きます。
わずか3行のメッセージ性がすごい
楽劇(ミュージカル)
『鎌足−夢のまほろば、大和し美(うるわ)し−』
作・演出/生田 大和
この3行を見ただけで、言いたいことがたくさん出てきます。
まず「楽劇(ミュージカル)」に言いたいことは、
(ミュージカル)の部分要る?ということです。
次にタイトルですね。
メインタイトルは「鎌足」の2文字だと思うのですが、
−夢のまほろば、大和し美(うるわ)し−のインパクト、
というか「大和し美(うるわ)し」の部分に混乱します。
そして最後「作・演出/生田 大和」ときて「あぁ……」となりました。
花組の『CASANOVA』もあるのに忙しいですね。
宝塚が2019年2月8日~3月11日、東京が3月29日~4月28日で、
星組公演が5月5日~ですから、ハードそうです。
やまとしうるわし
やまとしうるわしという言葉を検索してみると、
桜井市観光情報サイトの万葉歌碑がトップに出ました。
「大和は 国のまほろば たたなづく 青垣山ごもれる 大和し 美し」
古事記に載っている、倭建命が詠んだ歌なんですね。
ほかには版画家の棟方志功が佐藤一英「大和し美し」に感動し、
絵巻物形式の「大和し美し」を制作したのだとか。
知らなかったので勉強になりました。
非常に語呂が良いですね。
アニメここたまのオープニングテーマの一節、
「ここたまここたま♪」にあわせて
「やまとしうるわし♪」と歌いたくなります。
ただ個人的にどうしてもつっこみたいのは、
自分の名前をサブタイトルに入れちゃう?ということです。
本人の退団公演?とも思ってしまいましたが、
CASANOVA関連インタビューを見る限り、
さすがにここで辞めるようなことはないでしょう。
万が一そうだとしても、
演出家が自分の退団公演に自分の名前を入れるとしたら、
余計に怖すぎませんか。
いくたひろかず氏
生田先生のお名前がひろかずというのは百も承知ですが、
たぶん子どものころから「やまとくん」と読まれて、
「ひろかずです」と訂正する人生だったと思うんです。
それがきっかけで大和時代にこだわりを持っているとか、
特になんとも思わずたまたま自分の名前だったとか、
いろんなことが考えられますが、
わざわざサブタイトルに入れた意図が気になります。
あるいは本人のいないところで勝手に入れられたとか……?
別に責めるわけではありません。
どうしてもつっこみたかっただけです。
公演情報には「大和し美(うるわ)し」と書いてあって、
大和しのほうにはふりがなが振っていないので、
「『やまとし』と見せかけて『ひろかずし』なのでは……」
というくだらない思いまで湧いてきました。
個人的に「大和路快速」という単語を見るたび
「生田大和 ひかりふる路」を連想するので、
なんとなくシンクロした感じがしておもしろかったです。
お知らせ
わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。