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moon月組公演『All for One』を観てきました。
初日の感想ですごく笑えたという意見を見ていたために
「それほど笑えないような…」と思ってしまいましたが、
ミュージカルとしてはとてもよかったと思います。

率直な感想

翌日に映画館で観た雪組公演千秋楽に感動して、
『All for One』の印象が薄くなってしまいました。

一回だけではつかみきれなかったので、
もう一回観劇したら印象が変わると思います。

だからといってつまらなかったわけではありません。
完成度が高いうえにわかりやすくて、どのシーンも楽しめました。
普通によい作品だと思います。

海外ミュージカルと違って著作権に引っかからないことから、
来年以降スカイステージでバンバン放送されることでしょう。
気が早いですが、いまから楽しみにしています。

コメディ作品としての『All for One』

小池先生はスカイステージの「ステージドア」で、
「ハハハとまでは笑えなくても、ニタニタしてもらえたら」
というようなことを言っていました。

まさにおっしゃるとおりで、ところどころ笑える部分はありますが、
笑いを期待していくと「そこまでかな…」と思ってしまいそうです。
壁のくだりはくどくて白けてしまいました。

夫は「コメディだと知らなかったから面白かった」と言います。
「イケコがこの脚本を考えたと思うと笑える」そうです。
たしかに小池先生が「イケメン神父」を大真面目に考えていると思うと、
面白いものがあります。

月組らしいミュージカル

時代は違うものの、どことなく『1789』を思い出しました。
いずれも主人公は田舎の出身で、ちゃぴは高貴な身分です。
三銃士は『1789』のコマ、カチャ、たまきちトリオみたいでした。

ほかにもスカピンやロミジュリと似ているところがあって、
近年月組で上演した小池作品の振り返りみたいになっていました。

海外ミュージカルのいいとこどりをした作品という見方もできます。
三銃士という下敷きはあるものの、
オリジナルでこういう作品ができるのだなぁと感動しました。

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