花組台湾公演『ベルサイユのばら』では
予想外の場面で笑いが起こったのだとか。
どういう演目を持っていくのがいいのだろう?
と考えてしまいました。
評判がわからない
各種ニュースでは大盛況と書かれています。
何をもって大盛況になるのか判りませんが
まぁ大盛況なのでしょう。
特に含みがあるわけではありません。
現地の声はよくわからないなぁと思っただけです。
ネット上の声を見ると
アンドレが死ぬシーンで笑いが起こったとか。
これも実際どの程度の笑いだったのか不明ですが
笑う人もいるだろうな~と思ってしまいました。
演目の選択が難しい
演目の選択は頭を悩ませることでしょう。
日本らしいものがいいのか、
宝塚らしいものがいいのか。
前回の『怪盗楚留香』は台湾の作品ということで
台湾の方たちに合わせた形だったと思われます。
逆の立場で海外の劇団がやって来て
日本の作品を演じることを考えると
それほど嬉しいことでもないような気もします。
今度は日本の作品である
ベルばらを持って行ったわけですが、
日本産の漫画でありながら
扱っているのはフランス革命なので
あんまり日本らしくない気もしますね。
そもそも何のための公演?
前回の台湾公演は東日本大震災に際して
台湾から多大な復興支援を受けたので、
そのお礼の意味を込めた公演と言われていました。
今回もショーの中に復興支援ソング
「花は咲く」が使われていて
流れを汲んでいるのだと思います。
2年という短いスパンで台湾公演を行ったのは
台湾でのファンを増やしたいという目的も
あったのではないでしょうか。
台湾は日本から近いということもあって
日本から行っている人も多いと推測されます。
台湾でも宝塚ファンがいると聞きますし、
全くの宝塚初見の人は
どれぐらいの割合なのか気になります。
そういう人たちの心をつかむための作品として
『エリザベート』や『ロミオとジュリエット』みたいな
海外ミュージカルをやるのも違う気がしますし、
『源氏物語』みたいな日本物をやるのもまた微妙です。
個人的にベルばらは悪くないような気もします。
ただ演出がおかしいというのは事実なのでしょう。
大事な場面で笑いが起きてしまうのはいただけないですね。
これからもいろんな作品を持って行って
宝塚の多様性を感じてもらうのがいいのかもしれません。
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