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star海外ミュージカルには役が少ないという問題がありますが、
スカーレットピンパーネルはそこそこ役があります。
一人一人のセリフは少ないものの、娘役にもしっかり役があって、
ちゃんとその役を生きている姿を見られるのがいいですね。

マリー役のくらっち

マリー・グロショルツ役は雪組からやってきた、
「くらっち」こと有沙瞳さん。

とてもかわいいマリーでした。
気が強そうで、マルグリットとも気が合いそうです。

2010年月組スカピンではマリーがすーちゃんという謎配役で、
「気が強そう」というところだけが際立っていました。
すーちゃん比でかなり可愛らしく演じていたものの、
やっぱりちょっと無理があったと言わざるを得ません。

今回のくらっちはマルグリットよりも年下で、
どことなく遠慮が見えるところが良かったと思います。

マリーのアトリエにマルグリットが押し掛けてくるシーン、
シャルルがいることを別にしても、
ちょっと戸惑っているふうに見えてしまいます。

公式の人物相関図を見てみたら、
マリーは「アルマンの恋人」と書いてあって、
マルグリットとは線がつながっていません。
実はそんなに仲が良くないのでは…と思ってしまいました。

スカーレットピンパーネルの恋人たち

はるこちゃんがケイト、
あんるちゃんがシュザンヌというのは意外でした。
逆じゃないかと思っていました。

はるこちゃんはやっぱりかわいい!
娘役だけの場面でもついつい目がいきます。

あんるちゃんは変幻自在ですね!
『桜華に舞え』で年配の女性を演じていたとは思えないほど、
可憐なシュザンヌになっていました。

王宮の廊下でマルグリットが
「ある人を窮地に陥れてしまった…」と言うシーン、
あんるちゃんの反応が「WOW!」という感じの、
大げさな言い方だったのがちょっとウケました。

ほかの恋人たちもほんわかタイプで、
育ちの良さそうなお嬢さんたちでした。

ルイ・シャルル、ルネ&アンヌ、イザベル

ルイ・シャルルは星蘭ひとみちゃん。
背が高くてあまり子役っぽくない気もしましたが、
おめめぱっちりの美少年でした。
こりゃたしかに靴屋の息子らしくないな~という印象です。
パーシーと出会って表情がぱっと明るくなるところ、
こちらもつられて笑顔になるようなかわいらしさでした。

亡命しようとしている自称洗濯女のルネとアンヌは、
紫月音寧さんと空乃みゆさんでした。

月組版では天野ほたるさんと妃鳳こころさんだったのですが、
ほたるちゃんが捕まったときに
こころちゃんが全力で逃げようとしていて
「この二人の関係は今後どうなるのだろう…」
と心配してしまいました。

今回のアンヌはルネが捕まっても逃げ出さなかったので、
その点は安心しました。

マルグリットが去った後の人気歌手イザベラは白妙なつさん。
千鳥のように「クセがすごい!」と突っ込みたくなりました。
以前もクセがあったものの、今回のイザベラはすごいです。
帰ってきたマルグリットに対する敵意もすごかったですね。

名もなき民衆の皆さんも細かい演技をしていて、楽しいです。
一度だけではとてもじゃないけど見切れませんね。

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