月組『エドワード8世』が放送されていました。
特に何かに合わせて放送しているわけではなく
「あの公演が登場」の枠みたいです。
きりやんのサヨナラ公演ですね。
サヨナラといえば駄作?
サヨナラ公演はあまり出来が良くないというのは
しばしば耳にする話です。
最近でも『黒豹の如く』の作品そのものについては
辛口の評価が多かったように思います。
『エドワード8世』も劇場で観たときには
それほど面白くないと思っていました。
しかしいま改めて見ると面白いかどうかは別にして
きりやんらしさが現れたいい作品だと感じました。
先代あさこさんの『ラストプレイ』もそうです。
コメディなのかシリアスなのか
何をしたいのかわからない作品だと思っていましたが
スカイステージで見たらわりと良かったです。
あさこさんのアリステアも似合っていたように思いました。
思い出補正?
知らず知らずのうちに
サヨナラ作品を美化してしまっているのかもしれません。
思い出補正でしょうか。
サヨナラ作品はことあるごとにスカイステージで放送されるため
見慣れるということもあるでしょう。
駄作だと思っていても曲を何度も聞いているうちに
「あれ、この曲いいかもしれない」と思うことは多々あります。
さらにサヨナラ作品=駄作というイメージがあるため
ハードルを下げて見ている可能性もあります。
サヨナラ作品の主演
サヨナラ作品が思い出深いのは
そのトップスターにとっての一番新しい作品になる
ということもあるでしょう。
『エドワード8世』にしても『ラストプレイ』にしても
現在から一番近いわけです。
仮に『NOBUNAGA』がサヨナラ作品となると
まさおの織田信長というイメージが残るということになります。
アリステアみたいに架空の人物なのと、
エドワード8世みたいに実在の人物なのと
どっちがいいんでしょうね。
テレビ等でエドワード8世の肖像が出てくると
いまだに「きりやんだ!」と思ってしまいます。
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