月組公演観てきました。
お芝居はすごく面白かったです。
ショーはなんと言っていいか、ちょっとわかりません。
また見たくなって、チケットを追加購入ました。
カンパニーおもしろかった!
カンパニーは原作の雰囲気そのままに、
わかりやすくまとまっていました。
プログラムで石田先生は
「原作というより原案という形になってしまった」
と書いてありますが、ちゃんと原作に忠実です。
小説を読みながら頭に思い浮かべていた映像と、
舞台での演技が合致する楽しさがありました。
原作では美波(ちゃぴ)のキャラクターが薄いと思っていましたが、
電車のシーンやコンビニバイトのくだりも付け加えて、
ちゃんとトップ娘役の役になっていたと思います。
「月がきれいですね」は原作には出てこないのですが、
原作の青柳の趣味が「詩の投稿サイトを見ること」なので、
その設定を活かしているのかもしれません。
BADDYは評価が難しい
BADDYは「革新的で面白い」と肯定する気持ちと、
「宝塚のショーってそうじゃないじゃん」と否定する気持ちがあります。
ほかの人が見ても、賛否両論あるんじゃないでしょうか。
特に、通し役だったのがうれしくなかったです。
ショーというのはいろんな設定の場面が見られるものですが、
このショーは同じような衣装で踊ることが多くて残念でした。
わたしは美弥るりかさんの短髪が好きなので、
お芝居もショーもずっと長髪なのがつらいです。
一方で面白いと思ったのが、たまきちのキャラクターです。
たまきち=真面目というイメージのとおり、
すごく真面目にBADDY=悪を全うしていました。
「悪さで出し抜かれたからもっと悪いことをやってやれ」って、
「もっといい成績を取ろう」という優等生の発想ですよ。
そのあたりが中詰めの
「悪いことがしたい いい子でいたい」
にも反映されているような気がして、すごく興味を惹かれました。
次はエリザベートか……
前作が『All for One』、次作が『エリザベート』なので、
またしばらくショー作品が見られなくなります。
そこでこの『BADDY』というのはちょっと微妙です。
ちゃぴにとって最後のショー作品なのにな……と思ったり。
まぁわたしが不満に思ったところで面白いという人も多いでしょうし、
たまにはこういう作品もいいよね、という向きもあります。
『エリザベート』はたしかに楽しみなのですが、
チケットが取りづらいだろうし、正直もう何度も見ているし、ということで、
今回のカンパニーを複数回見たほうがいいなと思いました。
もともと2回行くつもりでしたが、3回行くことにします。
『BADDY』は中毒性が高そうなので、
次回見たら「バッディ最高!」と言っているかもしれません。
お知らせ
わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。