『神々の土地』について、感想つづきです。
次から真風とまどかちゃんが組むのがとても不思議な感じがします。
酒場のシーンで一瞬絡みますが、あまり雰囲気がわかりません。
ほかにも思ったことをつれづれと書いていきます。
まぁ様をめぐる物語
まぁ様が主人公なので当然ではありますが、
この作品は本当にまぁ様が中心になっているのがいいと思いました。
真風とうららちゃんとまどかちゃんがまぁ様を取り合う構図、
というとちょっと変かもしれませんが、
ちゃんとまぁ様を軸に話が展開していく様子が見てとれます。
そしてドミトリー自身、破綻していないんですよね。
主人公の心の動きがしっかり表現されていて、
ストーリーをすんなり受け入れることができました。
次期トップコンビの相性
まどかちゃんの役もよかったです。
裏切り者という見方もあるのかもしれませんが、
あの流れだったらそうなるよね、と納得できるようになっています。
というよりわたしはオリガの存在をすっかり忘れていて、
あのシーンでオリガが出てきたときに、
「うわーやられたー」と本気で思ってしまいました。
真風とまどかちゃんは酒場で言葉を交わしていますが、
真風の言うことがネット住民の煽りみたいなセリフで、
「おいおい」と思ってしまいました。
まぁ様のフォローからの、反撃するまどかちゃんが見事でした。
二人の相性はまだよくわかりません。
意外と合うんじゃないかなという気がしますが、
楽しい作品よりも、暗い作品のほうが似合いそうです。
その他つれづれ
モンチがすっかり上級生になっています。
いまだに『黎明の風』の子役のイメージが強くて、
「モンチが花組のたそみたいな役をやっている!」と思いましたが、
たそとモンチは1期違いなので、特に驚くところではないですね。
ラッダの瀬音リサちゃんも良い役でした。
これで退団というのが残念です。
その弟であるずんちゃんゾバールはややもするとチンピラみたいな役ですが、
まぁ気持ちはわかるような気がします。
さらに弟のギター弾きミーチャを含めた3兄弟の運命が悲惨すぎて、
救いがなかったのがつらかったです。
そこがドミトリーのモチベーションになるので、無駄ではないのですが…。
『神々の土地』、わたしが観に行った回は1時間42分ぐらいありました。
「もともと1時間40分なのかな?」と思ってしまいましたが、
ほかの作品と同じく1時間35分の公演です。
熱演で時間が延びているのでしょう。
「ロシアは広いからね、しかたないね」とすべて許せるような公演でした。
お知らせ
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読んでいただけるとうれしいです。