スカーレットピンパーネルを見て1週間が過ぎました。
はじめて宝塚を見る人にもぴったりの演目ですね。
しかしこれを最初に見てしまうと、
ハードルが上がってしまうのでは…という懸念もあります。
やっぱりショーヴランいいよね
ショーヴランは憎めない悪役で、二番手らしい役です。
月組版のショーヴラン役替わりは無理があったとは書いたものの、
まさおとみりお両方のショーヴランが見られたのはお得でした。
今回のパーシーはショーヴランいじりがすごくて、
「ちょっとやりすぎかな……」と思ったりもしましたが、
あれが紅パーシーなりのカモフラージュだったのかもしれません。
なによりことちゃんの歌声が素晴らしい!
スカピンが終わるころにはまたパワーアップしていそうな印象です。
過去のショーヴランもそうでしたが、終始真顔なのがいいですよね。
よく笑わないな~と思いながら見ています。
2回目のコメディ・フランセーズで着席するとき、
グラパンがいるせいでなかなか通れず、
揉みあいになっているところが面白すぎました。
サーベルダンスとパレード
フィナーレはところどころ変わっていましたね。
「そこ変えるの?」と思ったのはサーベルダンスです。
たしかにサーベルダンスはあるものの、
途中で終わってしまい、突然ダンスタイムに突入します。
サーベルダンスの「蹴り」の振りが大好きだったのですが、
なくなっていてちょっと残念でした。
紅さんの階段降りの衣装は紫色。
とてもきれいな紫色でした。
芸名的にもタイトル的にも赤でくるかな?と思いきや、
紫だったことでシャンシャンの赤色が映えて良かったです。
初演の偉大さや月組版の楽しさ
幕が開いて「PARIS 1794」が画面に表示されて、
マダムギロチンがはじまる瞬間のゾクゾク感がたまりません。
7年ぶりにその感覚を味わって、
「そうそうこれがスカピンだよね!」と思い出しました。
初演をはじめて観たときは、本当に衝撃的でした。
わかりやすいストーリーながら、
「どうなっちゃうのかな?」というハラハラ感もあって、
最後まで楽しむことができました。
とうこさんのパーシーが歌も上手くてキャラクターもよくて、
あすかさんの女優ぶりもハマっていて、
ちえさんのショーヴランも素晴らしく、奇跡のような初演でした。
2年後に再演された月組版は本当に楽しかったです。
「あのころの月組が大好き!」
という方はわたしも含めたくさんいることでしょう。
きりやんパーシーが銀橋で「ひとかけらの勇気」を歌ったときの感動は、
いまだに覚えています。
久しぶりに劇場で観たスカーレットピンパーネルでは
過去のスカピンの思い出がたくさん浮かび上がってきて、
こうやって宝塚が続いていくんだなぁ、なんてことも思いました。
今後の再演も楽しみです。
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読んでいただけるとうれしいです。