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moonきのうの午前中、スカイステージで『春の雪』が放送していました。
風邪が治ったのでいろいろと家事をしたかったのですが、
春の雪を見はじめたらそれどころではなくなりました。
みりおの清様は後世に語り継がれるハマり役です。

屈折したみりおが最高すぎる

『春の雪』は間違いなくみりおの代表作の一つでしょう。
みりおの作品を全部見ていないので最高傑作!とは言いませんが、
代表作の一つという言い方なら許されると思います。
みりおが松枝清顕にぴったりです。

ヒロイン聡子がみゆちゃんなのも素晴らしいですね。
この作品においてこれ以上ない組み合わせでした。
二人がいまの月組にいないことを残念に思ってしまいます。

みりおの親友役はたまきちです。
これもまたリアルでいいですね!
たとえばまさおとみりおが親友だとキラキラしすぎていて、
「こんな人たちいないでしょ」って思ってしまうのですが、
なんだかたまきちは地に足が付いた存在というか、
こういう学友っているよね~と思わせてくれました。

みりおとたまきちが「貴様」って呼び合うんですよ!
見ていてたまらない気持ちになりました。

まゆぽんは当時研4

そしてこの作品を語る上で外せないのがまゆぽんの存在です。
まだ研4なのにみりおのお父さんである松枝侯爵役ですよ!
もう全然違和感なくお父さんをしています。
みりおを殴るシーンは迫真の演技でしたね。

ほかにも上級生がいるにもかかわらず、
まゆぽんを松枝侯爵役に抜擢した生田先生もすごいですね。
ヴェローナ大公の後ではありますが、
この頃から支配人コースまっしぐらというところでしょうか。

他のキャストも豪華すぎる

聡子の女中・蓼科役である美穂圭子さんが、全然浮いていません。
浮くというと言い方が悪いかもしれませんが、
公演によっては美穂さんが妙に目立っていることがありますよね。
『春の雪』は全然そんなことなくて、溶け込んでいました。
みゆちゃんの演技がすごくて、
美穂圭子さんとも対等に張り合っていました。

さち花ちゃんの月修寺門跡は何かが降りてきたとしか思えないような、
一人だけ何か次元の違う場所にいるような存在でした。

こんな濃いメンツの中で、聡子のお母さんである琴音和葉ちゃんだけ、
なんとなく普通っぽいのがまた悲しさを誘ってくれます。

としちゃんもちなつもからんちゃんも個性を発揮していて、
本当にすばらしい公演です。

今月は3月16日の14時からもう一回放送があるので、
見たい方はお見逃しなく!

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読んでいただけるとうれしいです。