多くのスポーツ紙のニュースで
テルの白軍服は大きく取り上げられていました。
「異例」「掟破り」「サプライズ」などの言葉が使われ、
白軍服姿が反響を呼んでいることは間違いありません。
劇団側の反対を押し切って
わたしもおもしろい試みだったと思います。
決して否定する立場ではありません。
ただ、劇団側が難色を示したというのもわかる気がするんですよね。
ふと思ったのですが、
今までにも別の衣装を着たいと言った人がいたのでしょうか。
もしかしたら劇団側に却下された人もいたのではないでしょうか。
トップスターの特権とは言え、
袴と黒燕尾以外の衣装を許してしまうと
なんでもアリになってしまう可能性があります。
衣装合戦が白熱してくると、
普通の袴や黒燕尾を選んだトップスターは
がっかりされてしまうかもしれません。
わたしはそういう可能性を考えましたが、
劇団としてもいろんな事情があって一度は渋ったのだと思います。
白軍服のインパクト
スポニチによると、昔は希望の衣装で最後の大階段を下りた人もいたけれど、
少なくとも平成に入ってからははじめてということでした。
わたしがあまりテルのことを知らなかったせいもあるのですが、
テルがこういうことをするキャラクターとは思っていませんでした。
言うなれば
「クラスで地味だと思っていた子が夏休み明けに金髪にしてきた」
みたいな衝撃ですね。
もしかしたらテルのことをよく知っている人たちは
「あの子はそういうことをやってくれる子だよ」
とニヤリとしているかもしれませんが
わたしはまんまと驚いてしまいました。
サプライズは一度きり?
おそらく東京千秋楽も白軍服を着るのではないでしょうか。
宝塚で手の内を明かしてしまったので
サプライズ感覚はないでしょう。
わたしもタカラヅカニュースで見る前に
ネットで白軍服のことを知っていたので
そのつもりで見てしまっていました。
一方で千秋楽映像のお客さんたちは知らないわけで、
テルが大階段の最上段の中央部まで歩いてきて
照明が当たるまでの間、一緒にドキドキしてしまいました。
テルの白軍服に気付いたお客さんたちの
沸き立つ声が映像でも伝わってきました。
その場に居合わせた人は鳥肌が立ったでしょうね。
東京千秋楽でさらなるサプライズを用意する可能性もゼロではありませんが、
ただでさえ負担の大きな退団公演ですから無理せず舞台を務めてほしいものです。
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