スカイステージで月組『FALSTAFF』を見ました。
コメディなのかシリアスなのかよくわかりません。
月組が好きなので楽しく見ることができましたが、
他組のファンからはどう見えるのか、ちょっと心配です。
フォルスタッフとロミオとジュリエット
主演のマギーあっての公演という感じがすごいですね。
フォルスタッフというよりマギーという役みたいでした。
ビジュアル的にも異世界の人という印象が強くて、
平凡な作品よりは良かったような気もします。
ロミオとジュリエットはありちゃんとさくらちゃんです。
わたしはさくらちゃんが好きで、以前はこんな記事を書いています。
今回のジュリエット役もかわいかったのですが、
もっと普通の『ロミオとジュリエット』で見たかったなぁ、
なんて思ってしまいました。
ありちゃんのロミオも等身大の青年という感じでよかったです。
何年か先のお披露目公演はロミジュリかもしれません。
2幕最初のダンスは持ち味を活かしたいいシーンでした。
ほかのキャスト
汝鳥伶さんがしれっと4役しているのが面白すぎました。
もちろん衣装は違うのですが、明らかに汝鳥さんなので、
はじめて観た人は混乱するのではないかと思ってしまいました。
そんなことを思っていたらフォルスタッフも、
「兄弟はいるのか?」と突っ込んでいましたね。
ティボルトとしちゃんとマキューシオれんこんの対決が良かったです。
芸達者の二人がやりあっている姿は見ごたえがありました。
すーちゃんは2012年『ロミオとジュリエット』に引き続きキャピュレット夫人です。
キャピュレット=赤、モンタギュー=青というのは定番なのでしょうか。
この公演で退団した花陽みらちゃんが懐かしかったです。
酒場のお母さん感がよく出ていたと思います。
最後の挨拶では満面の笑顔を見せてくれました。
『FALSTAFF』のストーリー
最初のうちは「これ面白いの…?」と不安でしたが、
最後まで見たらなかなか良かったです。
ストーリーの8割ぐらいはロミオとジュリエットですね。
フォルスタッフがどんなふうに入ってくるのかと思っていましたが、
ところどころ干渉するだけで、普通にロミオとジュリエットでした。
「ロミオとジュリエットが死ぬことがわかっているので面白くない」
と思っていたので、死なないバージョンが見られたのは良かったです。
また何年後かに見ると面白くなりそうな作品だと思います。
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