『舞音 -MANON-』ってネットの感想を見る限りでは
あんまり評判が良くなかった気がするのですが、
わたしはとても面白かったと思いました。
改めてスカイステージで見ても面白かったです。
舞音の魅力
作中に漂う雰囲気がとても良かったです。
普段からアジア系が好きというわけではないんですけどね。
インドシナの空気が感じられるようでした(行ったことないけど)。
曲もいい曲が多いと思います。
月組生に歌が苦手な人が少ないというのもまた強みでしょう。
テレビで見るのもまた別の楽しみがあります。
「そんな女やめとけ!」などとツッコミを入れたくなります。
しかし「もう一人のシャルル」である、
みやるりがよく見えないのは映像の弱みだと思いました。
舞台で見ていると自然と視界に入ってきて、
まさおシャルルとの距離感がわかりやすかったです。
すーちゃんの面白さ
劇場で観ていたとき、すーちゃんが出てきた瞬間から
「この人怪しい!」と思っていて、
本当に怪しい人だったことがわかったときには、
「バレバレじゃん! 赤い服着てるし!」
と突っ込みたくなりました。
劇場からの帰り道に主人と
「すーちゃんって出てきた瞬間から怪しかったじゃんね」
と話していたら、近くにいた人が噴き出していました。
あの得体の知れなさはなんなのでしょう。
2番手たまきちから好意を寄せられているのも意味がわかりません。
「夕涼みですか?」のくだりは特に意味が判らなくて笑えました。
よく考えたらスカピンでまさみりもすーちゃんと組んでいましたし、
新米2番手はすーちゃんの相手役で鍛錬を積むのでしょうか。
植田景子先生ありがとう
おかしいところもあるのかもしれませんが、
エリートが美しい女性に出会って
破滅に向かうというストーリーは王道パターンですし、
奇をてらったつまらない作品よりもいいんじゃないの?と思います。
なにより月組の生徒をしっかり使ってくれているあたり、
さすが植田景子先生!と言いたくなります。
変に役替わりがなかったのも良かったですし、
下級生を革命家として配置したのもいいお仕事でした。
今後も折に触れて放送されることでしょう。
見るたび当時の月組を思い出して懐かしくなるだろうと思います。
お知らせ
わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。