2012年に出版された中本千晶さんの「ヅカファン道」を読みました。
宝塚歌劇のファンにアンケートを取り、
その結果からヅカファンの特徴や生態を読み解く本です。
小ネタも多くて、宝塚ファンなら楽しく読めると思います。
イラスト入りの「ヅカファンあるある」も面白かったです。
特にきりやんファンにおすすめ
ちょうどきりやんの退団時期にアンケートが行われたのか、
きりやんの話題がとても多いです。
イラストを担当している方もきりやんファンなんですね。
スターによってファンの立ち位置がさまざまというくだり。
ゆうひさんのファンはゆうひさんにときめきを感じるが、
きりやんのファンはきりやんを敬愛しているという考察も
たしかに一理ありそうな気がします。
かなりディープな話題にも触れているので
宝塚ファン以外にはあまりピンと来ないような気もしますが
逆に宝塚ファンなら「そうそう」と思いながら読めるでしょう。
オールドファンの証言が勉強になる
第7章「変わりゆくヅカファン」では
オールドファンの意見も掲載しています。
昔はスターとファンの距離が近かったというのが興味深いです。
出待ちでスターさんからサインをもらうこともできたのだとか。
ネットもないので情報も手に入りづらかったでしょうし、
いまとはファンのありかたが違うことがよくわかります。
わたしもこの先数十年宝塚ファンでいるとしたら、
どういうふうに変わっていくのか楽しみですね。
ブログも廃れていくのか、別の形になるのか、わかりません。
宝塚ファンは実在する
日々宝塚ブログを書いているわたしですが
宝塚ファンとしての偏差値はかなり低いので
ハマっている人たちの話を聞くにつれうらやましくなります。
宝塚に限らず、生活をかけてハマれるものってなかなかないですよ。
リアルで宝塚ファンに会ったことがほとんどないので
「宝塚ファンって実在するの?」とすら思っていましたが、
たしかに存在するんですね。
一度会ってお話を聞いてみたいですが、怖い気もします。
お知らせ
わたしの小説家デビュー作『成瀬は天下を取りにいく』が新潮社から3/17に発売されます!滋賀県大津市が舞台の作品で、西武大津店やミシガンが登場します。
読んでいただけるとうれしいです。